プリプリ食感と旨みたっぷりのえび
どんな料理にも、抜群の存在感!
弾力のあるプリプリとした食感と、旨みの詰まったジューシーな身がおいしいえび。みなさんはどんなお料理を思い浮かべますか?
お寿司などおもてなしに使われる高級なイメージもあれば、エビフライのような日常の食卓に登場する大衆的な顔も持ち合わせています。食べ方も、生・焼き・蒸し・茹で...いろんな調理方法で楽しめるえび。今回はそんな「えび」にフォーカスして、下処理の仕方やいろんな食べ方をご紹介します。
種類も、形式も、下ごしらえの仕方もさまざま!
一言に「えび」と言っても、いろんなえびがあります。例えば豪華な伊勢えびもあれば、家庭料理でおなじみのブラックタイガーやバナメイ、さらには甘えび、桜えびなどさまざまな種類がイメージできるでしょう。えびは世界中に生息していて、その種類は約3000種もあるといわれています。
分類においても、泳ぐ種類と歩く種類に分けられたり、卵をお腹に抱える種類と海へ放出する種類に分けられたり、アメリカではシュリンプとロブスターなど、国によってもいろいろな区分けがされています。
スーパーで見かけるえびにもたくさんの種類がありますね。どれを選んだらいいかわからない、というかたのために新鮮なえびの選び方のポイント。一般的にスーパーの鮮魚コーナーで売られているえびは、殻の模様が鮮やかで、身に弾力があり、頭までしっかりしているものが良いとされています。冷凍されたものを買う場合は、霜が付いていないもの、冷凍焼けしていないものを選びましょう。形態もさまざまあるので、作りたい料理に合わせてチョイス。有頭えびは豪華な見栄えになるのでおもてなしなどに。万能な無頭えびのうちでも殻付き・殻なしがあります。食感を楽しみたい時には殻付き、手間を省きたければ殻なしにしましょう。
下処理も、ちょっとしたひと手間が美味しさに直結します。背わたを取り、汚れを落としてから調理しましょう。塩と片栗粉を少々ふって揉み、水洗いすれば、プリプリ食感に仕上がります。まっすぐな形にしたいえびフライや天ぷらなどの時と、クルンとした形にする中華料理などの用途によっても下処理が変わります。これをマスターすれば、どんなえび料理だって美味しくできちゃうはず。
おかずでも、おつまみでも!食卓になじむ定番えび料理
食卓でもお馴染みのえび。実は、日本って世界有数の"えび大量消費国"なんです。1970年代から90年代半ばまでは、世界一のえび輸入国でもありました。当時のえびを使った家庭料理といえば、エビフライやえび天ぷらがほとんど。グローバル化や情報化の進んだ現在は、よりたくさんのバリエーションを味わうことができます。
中国ではえびチリ、アメリカではカクテル・シュリンプが好まれたり、世界各地でそれぞれの食べ方があります。和風、洋風、中華、エスニックと、いろいろなテイストで楽しめるのがえびの魅力のひとつ。メインのおかずとしても、晩酌のおつまみやフィンガースナックとしても、本当にいろんなアプローチで楽しむことができるのです。これなら毎日SNSにアップしたって「いつも同じようなメニュー」なんて言わせません。季節や気分に合わせて、いろんなえび料理を作ってみましょう。
季節行事や特別な日を彩る、スペシャルなえび料理
漢字で書くと「海」の「老」。腰が曲がって生きる姿が長寿を連想させ、縁起ものとしても名高いえび食。目玉が飛び出していることから 「目出たし」とされ、赤い色味が紅白に繋がるため、おせち料理やお祝い料理にも欠かせない食材として、日本の食卓に親しみ深い存在でもあります。
日本での歴史は深く、かの織田信長や豊臣秀吉の膳にもえびが並んでいたとか。海老のとげのある固い甲が武将の鎧を連想させるうえに、茹でると色が赤色になるところから、祝膳として食されていたそうです。
真っ赤なえびが料理に加わると見栄えも抜群。パーティーやおもてなし、祝いの席などにも重宝されます。特別な日はちょっと腕をふるって、いつもよりワンランク上のえび料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。