取締役 常務執行役員
ファインケミカル事業執行、R&D部門管掌

山下伸也

いつの時代も、新しい挑戦を続けるR&D

ニッスイは、創業以来R&D( Research and Development )を重視してきました。創業間もない1920年には、水産に関する研究を行う早鞆水産研究会を設立。それ以降、現在に至るまで、創業の理念と5つの遺伝子を受け継ぎ、革新的な成果で社会と産業の発展に寄与できるように努めてまいりました。創業100周年を迎えた2011年には、次の100年を支える技術開発の核となる東京イノベーションセンターを設置。ニッスイのR&Dは、いつの時代であっても様々な社会課題を "食" で解決するための挑戦を続けています。 

ニッスイは、水産事業、食品事業、ファインケミカル事業を展開しており、これらの幅広い事業領域をカバーするR&Dを行っています。育種をはじめ、各種の養殖関連技術や魚油の精製、食品への添加等に関する技術に強みを持っているほか、食品分野では、香りや美味しさに関して特徴的な研究を行っています。また、R&D部門の従業員の専門分野も多岐にわたり、総合的な力を発揮して、新しい挑戦を事業に繋げる姿勢を大切にしています。

創業の理念

サステナブルな「食」と「健康」のために

「Good Foods 2030」で掲げている「人にも地球にもやさしい食を世界にお届けするリーディングカンパニー」を実現させるR&Dとして、ニッスイグループが世界各地から調達した素材の力を引き出す高付加価値化に知財戦略を持って取り組みます。 一方、主要3事業は、さまざまな生態系サービスの恵みを受けており、自然資本の持続可能性が損なわれることは大きなリスクです。R&Dはサステナブルな未来を見据え「限りある食資源を余すところなく利用する技術を磨き続けること」に注力。代替タンパク質、健康領域商品、養殖技術の深化、製造プロセス改善や最新技術の活用等に取り組み、国内外の会社や研究機関とのオープンイノベーションによる技術開発を進めていきます。

ブランドスローガンである「まだ見ぬ、食の力を」を実現するため、R&Dはサステナブルな「食」と「健康」に関する研究開発に焦点を当てます。様々な食の可能性を追求し、「心と体を豊かにする新しい食」、「社会課題を解決する新しい食」の創造に取り組み、世界的な食糧問題の解決に貢献。あらゆる世代のお客様の期待に応えるため、常に新しい技術と知識を取り入れ、世界中の人々に喜ばれる製品開発に繋げていきます。 

長期ビジョン「Good Foods 2030」と中期経営計画の策定、 ブランドシンボルとブランドスローガンの導入、商号の変更

2024年9月