中央研究所大分海洋研究センターは、ニッスイが国内外で展開する養殖事業の研究開発を行うために1994年に設立された研究施設です。当センターでは水産資源の持続可能性につながる養殖に特化した研究開発を進めています。最先端の研究開発(基礎研究)から最前線の研究開発(事業レベルへの応用)まで幅広い課題に取り組んでいます。

大分海洋研究センターの特徴・強み

養殖研究に適した立地と地形

大分県佐伯市に拠点を構える当センターは、内湾で波が穏やかな地形と、水温や水質、自然災害の影響を受けにくいなどの自然環境の優位性を持っています。養殖に適した敷地の中で、約30人の研究員と支援員が、それぞれの領域で安定的に養殖研究に取り組める環境を実現しています。

最先端の研究領域

①養殖の持続性と養殖魚の高品質化を目指した人工種苗および育種研究

②安全で環境負荷が軽く生産性の高い陸上養殖技術開発

③養殖生産の安定をはかるための健康管理

を研究のフィールドとしています。完全養殖されている魚種のさらなる養殖技術の進化、環境負荷を低減させた養殖システムの構築、独自性の高い新規養殖魚種の探索を進めています。​

画期的な陸上養殖を実現

環境負荷の低減と高品質な水産物の安定供給を可能にするため、陸上養殖にも積極的に取り組んでいます。日本初となる大規模なマサバ循環式陸上養殖の実証実験を行っているほか、2023年からバナメイエビ陸上養殖事業もスタートしています。

関連リンク