ニッスイの研究開発は、創業間もない1920年に早鞆水産研究所として水産に関する研究を開始して以来、革新的な研究開発の成果を世に送り出し、社会と産業の発展に寄与できるように努めてきました。研究開発を大事にするという創業以来のDNAを受け継いで、現在では、研究の要である中央研究所を中心に、商品開発を担当する商品開発部、新規の技術を開発する技術開発部、食品の健康や機能の研究をする食品機能科学研究所の計4部門からなり、研究開発を行っています。
中央研究所
中央研究所は、1920年の設立以来、ニッスイにおける経営の五つの基本方針のひとつ「品質とコスト、研究開発とマーケティングを重視する」を担い、将来に引き継いでいく組織です。ニッスイグループにおけるR&D機能の中心として、グローバルな研究活動を行っています。 また、研究成果をいち早く生産現場へ導入し、ニッスイ独自のシステムとして完成することを目標として研究活動に励んでいます。「限りある水産資源を余すところなく利用する技術を磨き続ける」ことが我ーのミッションです。水産食品・養殖・健康分野の研究を行っています。
また、ニッスイが国内外で展開する養殖事業の研究開発を行うための施設として中央研究所大分海洋研究センターを設置しています。養殖に関する基礎研究から事業化に向けた応用研究まで幅広い課題に取り組んでいます。
商品開発部
商品開発部は、主に冷凍食品、常温食品などの加工食品に関わる新商品開発を通して「お客さまへの生活創造と笑顔を提供する」ことを主要ミッションとしています。
新商品に関わる企画、原材料の安全性の確保および新しい素材や新しい技術へのあくなき探求を推進し、価値ある商品創造に日夜取り組んでいます。
そのような「志」から水産素材をはじめとした農業、畜産素材の真のおいしさ、機能性をお客様の元に余すところなくお届けするため、商品に関わる配合技術や加工技術、機能性に関する諸研究を積極的に推進しています。
技術開発部
技術開発部は1996年に発足した部署で、本社に生産設備課、東京イノベーションセンターに技術開発課を配置しています。
ミッションはニッスイおよびグループの技術部門の要として、生産機能の生産性向上と充実並びに技術開発によるオリジナリティを追及し、機能強化に繋げ、事業収益に貢献することです。
食品、水産、ファインケミカル事業の国内外の生産設備機能を全方位でカバーすると共に、技術の継承に向けた技術教育や生産工場の調査改善活動も担い、ニッスイおよび関係グループの生産機能のフルポテンシャル創出を目指しています。
食品機能科学研究所
2006年に発足し、本社とTIC の2 つのサイトに拠点を置いて活動しています。食品の健康や栄養に関する機能性研究と健康領域食品の技術開発をミッションとしています。
これまでにEPA· DHA、白身魚タンパク質に関する新たな知見を見出して健康領域食品として開発しています。また、機能性表示食品などの保健機能食品に関する研究と製品開発、申請や届出を行っています。
当社における健康と栄養に関する事業を研究領域からリードし、企業価値の向上と同時に生活者の健康と福祉の発展に寄与することを目指しています。