お魚レシピ集 Fish Kitchen

季節の魚介類を味わう丼ぶり

ほかほかのご飯に具材を乗せた丼ぶり。日本の定番食と言ってもいい、ポピュラーなメニューです。具材の旨味がご飯にしみ込んで、おいしさが倍増する丼ぶりものは、魚介類との相性が抜群です。大人も子どもも大好きな丼ぶりですが、ちょっとした工夫でさらにおいしくできるんです。今回は早い!簡単!楽ちん!具材をのせるだけのワンプレートご飯の代表!どんぶりレシピをご紹介します。

どんぶりは簡単&時短&便利なメニュー

丼ぶりものは、ご飯と具材を一つの器でいただく料理。おいしさに加え、調理や後片づけも簡単にできるのもうれしいポイントです。忙しい日には丼ぶりものでサッと食事を済ませるなんてことはありませんか? 簡単な上に時短料理でもあるんですよ。

新鮮な魚介類は、丼ぶりをおいしくしてくれます。代表的なところでは、海鮮丼や鉄火丼、うなぎ丼、いくら丼、しらす丼、天丼、かき揚げ丼などがあります。たいやまぐろ、ぶり、さけ、さんま、さば、あじ、かつおなどの生魚を乗せて、タレをかけるだけで出来上がり。天ぷらを乗せると、天丼やかき揚げ丼にもなります。魚介類をメインに旬の野菜、きのこなどあしらって、ぜひ季節感を堪能してください。

新鮮な魚介類が手に入らない時でも大丈夫。ちょっとアレンジすれば、身近な食材でおいしい丼ぶりができるんですよ。そのコツは後半でご紹介しますね。

丼ぶりは江戸時代にはファーストフードだった?!

ところで、丼ぶりっていつから食べられているかご存知ですか? 諸説ありますが、江戸後期の文化年間(1804~1818年)に登場したうなぎ丼が、ルーツと言われています。江戸の職人は、食事をする時間を惜しんで仕事に励みました。ご飯におかずを乗せ、サッと食べられる「ぶっかけ飯」を好んだそうです。そこから花開いたのが丼ぶりという日本特有の食文化。明治時代になると、肉を使ったかつ丼、牛丼、親子丼も登場して、丼ぶりものは次第に全国へと広がっていきます。

今では地域の名産を使った「ご当地丼ぶり」が全国に数多くあります。有名なところでは、北海道の「うに丼」、函館には「うに、いくら、帆立の3種」を乗せた「巴丼」もあります。お客さんが好きなネタを乗せて作る「勝手丼」は釧路の名物。越前がにを山盛り乗せた「かに丼」はなんとも贅沢な旬の味わいです。

最近はB-1グランプリならぬ、ご当地丼のコンテストも数多く開催されています。その一つ、2020年の「第11回全国ご当地どんぶり選手権」でグランプリを受賞したのは、島根県の「のどぐろ丼」でした。高級魚のどぐろの刺身を乗せたどんぶりは、日本海でしか味わえない逸品です。皆さんの地元には、どんなご当地丼がありますか?

身近な食材でおいしいどんぶりを作るコツ

まずは魚介類を使った丼ぶりです。旬の鮮魚がないとダメだと思っていませんか?大丈夫です。身近な食材でおいしい丼ぶりができます。そのために常備しておくと便利な食材を紹介しましょう。

おすすめは何といっても缶詰。さば缶、いわし缶、さけ缶、帆立缶などはとても重宝します。味がついている場合は、そのままご飯に乗せるだけで、丼ぶりものに早変わり。卵とじにしたり、他の食材と一緒に乗せてもよし。

魚肉ソーセージやちくわ、かにかまも常備しておくと便利ですよ。ちくわと野菜を炒めたものに少しとろみをつけて、ご飯に乗せると、手軽な一品になります。親子丼の鶏肉を魚肉ソーセージに替えるのもアイデアです。鶏肉とはまた違ったおいしさになります。

便利なのはシーフードミックス。えび、いか、あさりを季節の野菜と一緒に八宝菜風に炒め、ご飯に乗せると和風あんかけ丼に早変わり。海鮮かき揚げにして乗せると天丼に。秋にはぴったりですね。さけやさばのフレークも便利です。それだけで具材になりますし、他の魚介と合わせると、旨みが広がります。

工夫次第で簡単にでき、お財布にもやさしい丼ぶりもの。ぜひ「我が家の一品」を作ってみてくださいね。

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