ファインケミカル事業の海外展開についてはRecipe2では重要な事業と捉えており、今年度中に今後の方針を固めたい。養殖事業は基幹事業と捉えているものの、海外養殖は様々な規制や投資額が高額となることから拡大しにくい。国内養殖は、地元漁協や地方自治体と力を合わせることで拡大のチャンスがあると考えている。海外食品事業は北米・欧州ともに生産機能の拡充を図っておりRecipe2での稼働を予定している。それ以外にも、2023年度までに実現した国内食品事業の利益率向上・水産事業のボラティリティ低減に加え、新規事業として海藻養殖やアフリカファンドへの投資などに取組み、2030年以降に芽が出るような事業を育てていきたいと考えている。今後の検討課題としては為替と魚価の見通しである。魚価は落ち着いたきたため、これから大きく下がることは見込んでいない。為替は、各国の金融政策などで変動していくため引き続き動向を注視していく。