山口県の海洋プラスチックごみのアップサイクル官民連携事業に4年連続で参加
2024年12月10日
株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員 浜田 晋吾、東京都港区)は、山口県と株式会社丸久(代表取締役社長 田中 康男、山口県防府市、以下「丸久」)およびテラサイクルジャパン合同会社(代表 馬場 恒行、神奈川県横浜市、以下「テラサイクル」)などと、行政と民間企業、地域が一体となって取り組む連携事業"ONE FOR OCEAN"に今年度も参加しました。
清掃活動で回収した海洋プラスチックごみを買い物かごにアップサイクル(*)する取り組みで、ニッスイは2021年度の初回開催以来、4年連続の参加です。
今年度の取り組みでは、「アップサイクル買い物かご」3,000個が製作され、丸久グループのスーパーマーケットなど新たに10店舗で導入済みまたは導入予定となっています。
*アップサイクル:廃棄物や不用品などに新たな価値を付加して再利用すること
"ONE FOR OCEAN"は、海洋ごみ問題の認知拡大を目的に、山口県と丸久・ニッスイおよびテラサイクルが2021年に開始した官民連携の活動です。同県の市町や民間団体・大学・企業などによる海岸清掃で回収された海洋プラスチックの一部を使用し、昨年度までに「アップサイクル買い物かご」計9,700個を製作し、丸久グループ店舗や道の駅など同県内14か所で使用されています。
今年度は5月19日に同県長門市大浦海岸で清掃活動を行い、約450人が参加して約1.5トンの漂着ごみを回収しました。このうち回収されたポリタンク37個が原料の一部として買い物かごにアップサイクルされました。
「アップサイクル買い物かご」の使用開始に当たり11月19日に山口県立大学で、山口県廃棄物・リサイクル対策課ゼロエミッション推進班班長・久保田明子氏、丸久代表取締役社長・田中康男氏、協賛企業の代表者らが出席して記念セレモニーが開催されました。
記念セレモニー
海岸清掃の様子
「アップサイクル買い物かご」
ニッスイではマテリアリティ(重要課題)に「海洋の生物多様性の主流化」と「脱炭素・循環型社会への貢献」を挙げており、海洋プラスチック問題は重点的に取り組んでいるテーマです。「プラスチック問題に対する基本方針」において、「海洋への流出防止」「事業活動での排出削減」「消費段階での排出削減」「社員ひとりひとりの取り組み」を規定し、この問題を担当するプラスチック部会では、プラスチック資源の3R+R(リデュース・リユース・リサイクル+リニューアブル)を推進しています。
以上