ニッスイグループのシテ・マリン社、事業領域を拡大

2024年10月02日

 株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員 浜田 晋吾、東京都港区)のグループ企業でフランスを拠点にチルドの水産フライなどを製造販売するシテ・マリン社(フランス・ケルビニヤック)の子会社であるミティ社(同・レゼ)は、今後の成長領域として水産素材を使用したタパス分野のラインナップを拡大するため、グイヤデール社(Guyader Traiteur Frais、同・ランドレヴァーゼック)より、タパスを含む水産加工品を生産するサンテルナン工場(同・サンテルナン)を6月28日に買収し、7月1日より新たな生産部門として稼働を開始しました。

 タパスは、スペインのバルでアペタイザーとして提供される小皿料理が発祥です。フランスの量販店のチルド食品売り場では、さまざまなタパスが販売されており、同国で好まれる鮮度感とそのまま食べられる簡便性により市場が成長しています。シテ・マリン社は同売り場の白身魚フライで高いシェアを持っており、それに続くものとして水産素材を使用したタパスのカテゴリーを育成していきます。
 同社が2017年に買収したミティ社では、エビを使用したタパス製品をすでに手掛けており、このたび買収したサンテルナン工場が生産するタコ・イカ・イワシなどを使用したタパス製品を加えて品揃えを拡大します。

ミティ社の既存工場で生産している
タパスの主要製品。むきエビを使用している

 シテ・マリン社は、ニッスイグループに参画して以来、冷凍およびチルド温度帯の白身魚や、エビ製品で目覚ましく成長しており、ニッスイグループの2030年に向けた長期ビジョン「Good Foods 2030」で打ち出している「グローバル展開の加速」の実現に大きく寄与しています。
 このたびの買収を契機に同社はタパスを次の柱となる事業領域に育成し、将来的にはフランスのみならず近隣国への展開も視野においてさらなる事業の拡大を目指します。
 これによりニッスイグループの海外食品事業を拡大し、世界の人々に新しい"食"をお届けしていきます。

【シテ・マリン社 Cite Marine S.A.S. 概要】
 本社所在地:フランス、ケルビニャック
 代 表 者:エリック・ル・エナフ
 事 業 内 容:食品の製造・販売
 設   立:1990年2月(2007年10月にニッスイ関係会社となる)
 株   主:ニッスイヨーロッパ社100%
 関 係 会 社:キャップ・オーシャン社、アリオティス社、ミティ社、ケラナ・プロダクションズ社

【ミティ社 MITI S.A.S. 概要】
 本社所在地:フランス、レゼ
 代 表 者:エリック・ル・エナフ
 事 業 内 容:食品の製造・販売
 設   立:2002年(2017年10月にニッスイ関係会社となる)
 株   主:シテ・マリン社95%

以上

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