「ニッスイグループTNFDレポート2023」を発行

2023年12月04日

 株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員 浜田 晋吾、東京都港区)は、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース、*1)の枠組みに沿って、事業活動における自然への依存と影響、リスクと機会、それらへの対応策を整理した「ニッスイグループTNFDレポート2023」(以下「本レポート」)を12月4日に発行し、以下のウェブサイトにて公開しました。
 https://nissui.disclosure.site/ja/themes/89#469
 なお、ニッスイグループのTNFDレポートの発行は今回が初めてです。 

ニッスイグループTNFDレポート2023

 2022年12月に開催されたCOP15において、新たな国際目標として2030年までに生物多様性の損失を止めて反転させ、回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の考え方が示され、国家のみならず企業の取り組みが求められています。

 ニッスイでは2023年度よりTNFDベータ版v0.4を参考に、TNFDが推奨するLEAPアプローチ(*2)に試行的に取り組み、グループの事業活動における自然への依存と影響を把握し、リスクと機会を評価してきました。本レポートは、その結果をもとに、9月に公開されたTNFD最終提言v1.0の開示提言を参考にして情報公開したものです。

 ニッスイグループの「サステナビリティ行動宣言」では、「環境負荷の低減および自然環境と生物多様性の保全に努める」ことを挙げており、「豊かな海を守り、持続可能な水産資源の利用と調達を推進する」ことをマテリアリティのひとつとして、これまでも自然環境と生物多様性の保全に取り組んできました。今後は、本レポートで整理したリスクと機会に対する対応策を積極的に推進していきます。

 ニッスイは、引き続きTNFD提言に沿った自然関連の依存と影響の把握、リスクと機会の評価を行って経営戦略に反映させるとともに、情報開示を通じてステークホルダーとの皆さまとの対話を重ね、取り組みや開示内容の充実を図っていきます。

*1 TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures、自然関連財務情報開示タスクフォース)
 民間企業や金融機関が、自然資本および生物多様性に関するリスクや機会を適切に評価し開示するための枠組み構築を目指す国際的な組織。国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)、国連開発計画(UNDP)、世界自然保護基金(WWF)および英国のNGOであるグローバルキャノピーにより、2021年6月に正式発足しました。
 なお、ニッスイグループはTNFDの枠組み構築を支援するネットワークであるTNFDフォーラムに参画しています。

*2 LEAPアプローチ
 TNFDが企業や金融機関向けに開発した、自然関連のリスクと機会管理のための統合評価プロセス。Locate(自然との接点を発見する)、 Evaluate(依存関係と影響を診断する) 、Assess (リスクと機会を評価する)、Prepare(自然関連リスクと機会に対応する準備を行い報告する)の4つのフェーズで構成されます。

以 上

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