弓ヶ浜水産㈱米子陸上養殖センター、陸上養殖マサバ初水揚げ

2021年11月26日

日本水産株式会社(代表取締役社長執行役員 浜田 晋吾、東京都港区、以下「ニッスイ」)の連結子会社である弓ヶ浜水産株式会社(代表取締役社長 竹下朗、鳥取県境港市)の米子陸上養殖センターでは、11月25日、陸上養殖によるマサバを初水揚げしました、
同センターでは2020年5月の竣工以降、ニッスイおよび同社と日立造船株式会社(取締役社長兼COO 三野 禎男、大阪市住之江区)の三者が、国内初となる大規模なマサバ循環式陸上養殖の共同開発に取り組んでいました。

初回水揚げロットのマサバは1尾あたり250~350gとなり、量販店水産売場や地元の水産卸売事業者向けに販売しました。
水揚げしたマサバ

水揚げしたマサバ


初水揚げしたマサバは、2020年6月に当施設に導入した人工種苗を育成したものです。育成の過程では一時的に成長の遅れなどの課題がみられましたが、飼育条件や飼育設備などの見直しを図り、今回の初水揚げに至りました。

今後は、育成期間の短縮や飼育密度の向上などに取り組み、収益性や事業性を検証していく予定です。

<共同開発の概要>
この共同開発では、ニッスイおよび弓ヶ浜水産が保有するマサバ養殖の知見と、日立造船が保有する水処理技術を組み合わせて、外海の海水を使用しないことによりアニサキスなどの寄生虫や魚病などのリスクを低減させ、自然環境に左右されないマサバの安定供給を目指しています。
本共同開発が採る循環式陸上養殖システムでは、地下海水(地下から汲み上げた海水に近似する塩分を含む地下水)の利用と、日立造船の水処理技術を活用した循環水処理システムにより、水温・水質をコントロールし、マサバの生育に最適な環境を保つことが可能です。
なお、この共同開発は2023年3月末までを開発期間とし、同年4月に事業化する見通しです。

以 上


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