東御市と、食とスポーツに関する連携協力の包括協定を締結

2020年09月17日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 的埜 明世、東京都港区、以下「ニッスイ」)と、長野県東御(とうみ)市(東御市長 花岡 利夫)は、各々の持つ資源を活用し東御市の食の発展とスポーツの振興を図り、豊かな地域社会の形成に寄与することを目的として、2020年9月16日、相互の連携および協力に関する基本的事項について包括協定を締結しました。 調印式は、東御市にある日本屈指の高地トレーニング施設「GMOアスリーツパーク湯の丸(※1)」に併設された「ニッスイ湯の丸アスリート食堂」にて執り行われました。

調印後の社長の的埜(左)と花岡市長(右)

東御市が整備を進める本施設で実践されている高地トレーニングは、酸素運搬や筋肉の機能改善によりパフォーマンス向上につながることが期待されており、多くのトップアスリートが練習に取り入れています。
一方、ニッスイでは水産資源由来の速筋タンパク(※2)やEPA(※3)を通じたカラダづくりのサポートを展開しています。
その両者が協力することにより、食事の面からアスリートのコンディション維持とトレーニング効果の向上を図り、アスリートから選ばれる高地トレーニング環境を整えること、また食に関する啓発活動や情報発信を行い、市民の健康づくりにも貢献することを目指します。

本協定の対象事項は以下のとおりです。

  1. 1.スポーツ振興に資する食の取組に関する事項
  2. 2.市民の健康づくりに関する事項
  3. 3.経済・産業振興に関する事項
  4. 4.その他、目的を達成するために両者が必要と認める事項

今後、本協定に基づいて連携・協力を推進する事項やその方法について、両者協議のうえ決定し、取り組んでいきます。

【日本水産株式会社 代表取締役社長 的埜明世のコメント】

このたび締結した包括協定により、「ニッスイ湯の丸アスリート食堂」で得られる貴重な知見と、ニッスイがこれまで蓄積してきた食に関するノウハウを活用し、情報発信や啓発活動を通じて、東御市民の皆様の健康づくりに貢献してまいります。

【東御市長 花岡 利夫のコメント】

日本水産の有する海産物を利用するノウハウにより、高地トレーニング施設の更なるパワーアップにつなげるとともに、今後、東御市民が海産物を様々な形で上手に食事に取り入れていくための大きな一歩につながり、市民全体の健康に寄与する包括協定だと期待しています。

調印式の会場となった「ニッスイ湯の丸アスリート食堂」は、このたびの締結に先立って、2020年6月にニッスイと湯の丸スポーツサービス株式会社がネーミングライツ協定を締結した食堂施設です。国内のトップアスリートが高地トレーニング実施のために数多く訪れる、東御市の「GMOアスリーツパーク湯の丸」(2019年10月開設)に併設された施設です。

この施設では、東御市と2020年2月に包括協定を締結した学校法人香川栄養学園女子栄養大学が、同大学が保有するスポーツ栄養に関する知見を活かして、アスリートに提供する食事をサポートしています。おいしくカラダによい食亊を目指して、地元の食材を使った栄養バランスを考慮したメニューが提供されています。ニッスイが取り組む速筋タンパクやEPAを摂取できるニッスイ製品も、組み込まれています。
このたびの包括協定締結を契機に、新たに「速筋タンパク入り ニッスイ湯の丸アスリートカレー」が同食堂で提供される予定です。速筋タンパクが摂れるニッスイ「タラかつ」(業務用冷凍食品)や「おさかなミンチ」(水産品)のほか、東御市の名産品である白土馬鈴薯、八重原米、ミニトマト、名産のクルミを使用しています。

「速筋タンパク入り ニッスイ湯の丸アスリートカレー」

※1 「GMOアスリーツパーク湯の丸」
長野県東御市の湯の丸高原(標高1,735m)に、設置された同市営のアスリート向けトレーニング施設です。国内唯一の高地トレーニング用屋内プールや400mトラックが整備され、バリエーション豊かなランニングコースやトレーニングルームなど、メダルを目指すアスリートたちのバックアップ体制が整っています。
https://yunomaru.city.tomi.nagano.jp/

※2 速筋タンパク
白身魚であるスケソウダラのグローバル・サプライチェーンを構築しているニッスイは、愛媛大学・東京大学・早稲田大学など15の大学や研究機関とともに「スケソウダラタンパク質研究会」に参加して、スケソウダラの健康への有用性について研究を進めています。
その研究成果として、食べるだけで特別な運動をしなくても除脂肪量(筋肉量の目安となる)が優位に増加することなどが発表され、注目が集まっています。
https://www.nissui.co.jp/news/20171002.html
https://www.nissui.co.jp/news/20191007.html
https://www.nissui.co.jp/news/20191111.html
ニッスイは、俊敏に動く魚のスケソウダラの瞬発力の源であるタンパク質「速筋タンパク」に大いに着目しています。なお、スケソウダラは、ちくわ・かに風味かまぼこや白身魚フライなどの原材料として使用されています。

速筋タンパクロゴ

※3 ニッスイのスポーツ分野におけるEPAの取り組み
サバなどの青魚の脂肪に多く含まれ、血中の中性脂肪を減らすとされる等の栄養素として知られるEPAは、近年の空前の「サバ缶」ブームで、ますます注目度が高まっています。ニッスイはリレハンメル五輪の年(1994年)から、EPAの摂取がアスリートに与える効果を研究してきました。トップアスリートへの研究実験で、運動時の「全身持久性の向上」や「心肺機能への負担軽減」作用等を報告してきています。

スポーツEPAロゴ

以上

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