ニッスイの鳥取県での森林保全活動が、UNDB-J連携事業として認定

2020年04月08日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 的埜 明世、東京都港区、以下「ニッスイ」)が行っている大山隠岐国立公園内の船上山(せんじょうざん)の森林に設けた「おさかなをはぐくむ湧水と海を守る森」での森林保全活動が、「国連生物多様性の10年日本委員会」(以下UNDB-J)の連携事業として、4月7日に認定されました。

国連では、2011~20年までの10年間を「国連生物多様性の10年」と定めています。2010年10月に名古屋で開催された国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で、生物多様性保全のための世界目標として「愛知目標」が採択されました。

UNDB-Jは、その達成を目指し、国・地方公共団体・事業者・国民および民間団体など国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取り組みを推進するために、2011年9月に設立されました。

連携事業の認定はその活動のひとつで、「多様な主体の連携」「取り組みの重要性」「取り組みの広報の効果」などの視点で総合的に判断され、UNDB-Jの推奨する事業として認定されます。

UNDB-Jのシンボルマーク

このたび認定を受けたニッスイのこの活動は、2018年10月30日に鳥取県および同県琴浦町と締結した森林保全・管理協定に基づいて行われています。同県境港市では、ニッスイグループ企業の弓ヶ浜水産株式会社がギンザケなどの養殖事業を、共和水産株式会社が漁業を営んでいます。

ニッスイグループのCSR行動宣言では、「環境負荷の低減および自然環境と生物多様性の保全に努める」ことを示しており、マテリアリティ(重要課題)のひとつに「豊かな海を守り、持続可能な水産資源の利用と調達を推進する」を挙げています。

海の豊かさは森林の自然環境と密接に結びついており、森林にある水源地の涵養保全活動は、海の恵みを享受するニッスグループの持続的な資源利用にとって大きな意味を持っています。

「おさかなをはぐくむ湧水と海を守る森」の保全活動では、ニッスイ本社や中四国・近畿圏の支社・工場などの役職員、弓ヶ浜水産や共和水産の役職員のほか、鳥取県や琴浦町などの関係者の参加も得て、年に1回、植樹や下草刈りを行っています。

今後も、鳥取県や琴浦町および地域の関係各所と連携してこの活動を継続していきます。

対象区域概要

〇名称
「おさかなをはぐくむ湧水と海を守る森」
〇所在地
鳥取県東伯郡琴浦町大字山川字勝田川頭西平807-4
〇面 積
5.85ヘクタール(登記面積5.933ha)
船上山と船上山ダムの間に立地する、東京ドーム約1.2個分の広葉樹林です。一部樹木の枯死もあり、森林整備が必要な状態です。

昨年の保全活動の参加者。背景は船上山

昨年の保全活動で、若木を植樹する社長の的埜

以上

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