日水物流「大阪舞洲物流センター2号棟」開業
2020年04月02日
日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 的埜 明世、東京都港区、以下「ニッスイ」)の連結対象子会社である日水物流株式会社(代表取締役 社長執行役員 藤本健次郎、東京都港区)では、「大阪舞洲(まいしま)物流センター2号棟」を2020年3月26日に竣工、4月1日より営業を開始しました。
「大阪舞洲物流センター」は、日水物流の西の拠点として大阪北港に2016年4月に開業し、事業は順調に推移してきましたが、近年の阪神港周辺での貨物の増加とともに保管スペースがひっ迫する状況となっていました。
今般開業した「大阪舞洲物流センター2号棟」は、既存棟の設備能力25,031トンに匹敵する24,887トンの設備能力を持ち、これによって同センターの設備能力はほぼ倍増し、同社が保有する物流センター国内17か所、設備能力38.4万トンのうち、最大規模となりました。
2号棟に関する投資金額は47億円です。
同社は、食品・水産品サプライチェーンのインフラとして、社外の荷主様やニッスイグループの貨物の保管機能を果たしています。
同センターの立地する大阪北港は、人口や貨物がますます集中する近畿圏を背景とする阪神港の中枢であり、このたびの2号棟開業により、事業基盤の安定化を図り、国内低温物流の担い手としていっそうのお役立ちを目指します。
増設棟は、人手不足に対応して自動倉庫や移動ラックを一部で導入しており、将来的には無人フォークリフトの導入にも備えた設計としました。
また既存棟と同様、昨今の冷蔵倉庫の必須事項であるフードディフェンス対策および地震対策を講じて、貨物の安全・安心を確保しました。自然冷媒を使用した冷凍機を導入して環境面にも配慮しています。
さらに近年のドライバー不足・労働力不足・設備不足を克服するため、物流事業者が相互の機能を持ち寄り協力して課題解決する機会が増加しています。
2号棟では、輸送・保管・荷捌きおよび流通加工などの流通業務を一体的に実施、同業他社との共同により効率化・省力化を狙い、環境負荷の低減にもつなげていきます。
また、3月31日付で物流総合効率化法の特定流通業務施設の認定を受けました。
【特徴】
- 1.フードディフェンス対策として、顔認証システムにより倉庫への出入りを24時間監視し、セキュリティカメラが死角なく敷地内の映像を記録します。
- 2.海溝型地震発生の場合でも津波の浸入を許さない充分な地盤高を確保しています。また、非常用電源を屋上に確保して、有事の際も人命・貨物品質・各種データを保持、バックアップのデータセンターは他地域に配置してリスクヘッジします。
- 3.冷凍機は、既存棟同様、株式会社前川製作所の高効率自然冷媒冷凍機「NewTon」を採用し、環境負荷低減に取り組みます。
なお、「NewTon」は、2008年4月に弊社川崎物流センターに第1号機を導入して以来、機械性能の改善に弊社としても協力を続けてきました。今日では、業界トップレベルの評価を獲得している冷凍機です。
【設備概要】
- 名称
- 日水物流株式会社 大阪舞洲物流センター2号棟
- 所在地
- 大阪市此花区北港緑地1-1-12
- 敷地面積
- 約24,700㎡
- 延床面積
- 約16,338㎡
- 構造
- 鉄筋コンクリート造 5階建 耐震構造
- 設備能力
- 約24,887設備㌧
F級 22,922設備㌧
SF級(超低温) 303設備㌧
SSF級(セミ超低温) 1,662設備㌧ - トラックバース
- 11バース(既存棟と合計で40バース)
- 自動倉庫
- 806棚
- 移動ラック
- 4,943棚
【外観】
右が2号棟、左は既存の1号棟
以上