岩手県でのサケマス類養殖事業化試験に参加
2020年01月07日
日本水産株式会社(代表取締役社長執行役員 的埜明世、東京都港区、以下「ニッスイ」)およびその連結子会社である弓ヶ浜水産株式会社(代表取締役社長 竹下朗、鳥取県境港市)は、新おおつち漁業協同組合(代表理事組合長 平野榮紀、岩手県上閉伊郡(かみへいぐん)大槌町)、大槌復光社協同組合(理事長 天満昭広、岩手県上閉伊郡大槌町)および一般財団法人漁港漁場漁村総合研究所(理事長 髙吉晋吾、東京都千代田区)との5者間で、1月7日、大槌町における新規事業創出の観点から、大槌町内でのサケマス類養殖の事業化試験の実施にむけた協働連帯を目的とする協定を締結しました。
ニッスイおよび弓ヶ浜水産は、新おおつち漁業協同組合が同町沿岸海域で実施する大規模サケマス類海面養殖の事業化に向けた試験養殖(以下本試験)に参加します。
本試験は、新おおつち漁業協同組合が中心となって同町や地元事業者および漁村振興の総合シンクタンクが協働して行うもので、これにニッスイと弓ヶ浜水産が参加して、ニッスイグループが有するサケマス類の養殖に関する知見やノウハウなどを提供します。弓ヶ浜水産は、同町内に現地事業所を設立した上で新おおつち漁業協同組合に加入し、本試験に参加します。
本試験では、同組合が管轄する船越湾(吉里吉里地区地先)に生簀2基を設置し、初年度はギンザケとトラウトの2魚種を比較評価し、次年度以降は試験対象魚種を絞り込み、複数年度に渡り試験養殖を実施する予定です。初年度は2魚種合計で120トンの生産を見込んでいます。
本試験を通じ、当地特性に合わせた養殖技術の開発や漁場環境への影響調査などを行い、事業化に向けた検討を計画しています。
新おおつち漁業協同組合は、同町南部の大槌湾と北部の船越湾を管轄しており、いずれも三陸特有のリアス式海岸で黒潮と親潮が交差する豊かな水産資源が集まる好漁場です。ワカメ・コンブ・ホタテ・カキなどの海藻・貝類の養殖やサケ・サバ・ワラサなどの漁業を行っていますが、水揚げの安定と各事業の拡大を目指し、養殖業の振興に取り組んでいく計画です。
ニッスイグループは、同県沿岸漁業と漁村の振興と新たな事業機会の創出を目指し、本試験に取り組んでまいります。
新おおつち漁業協同組合 概要
所在地 | 岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里2-1-13 |
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代表者 | 代表理事組合長 平野 榮記 |
設立 | 2012年3月1日 |
組合員数 | 253人(2019年3月末現在) |
出資金 | 6,744万円(2019年6月末現在) |
事業内容 | 指導事業、共済事業、購買事業、販売事業、製氷冷凍事業、定置網漁業(自営)・海藻養殖(自営)など |
大槌復光社協同組合 概要
所在地 | 岩手県上閉伊郡大槌町大槌第22地割字下野216 |
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代表者 | 理事長 天満 昭広 |
設立 | 2013年8月30日 |
組合員数 | 7人(2019年12月末現在) |
出資金 | 70万円(2019年12月末現在) |
事業内容 | 建築、電気、土木工事・新分野進出に関する調査研究・経営及び技術の改善向上 |
一般財団法人漁港漁場漁村総合研究所 概要
所在地 | 東京都千代田区岩本町3-4-6 |
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代表者 | 理事長 高吉 晋吾 |
設立 | 1982年9月13日 |
事業内容 | 漁港、漁場、漁村に関する総合的・科学的な調査研究およびその成果の普及啓発等 |
弓ヶ浜水産株式会社 概要
所在地 | 鳥取県境港市竹内団地205 |
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代表者 | 代表取締役社長 竹下 朗 |
設立 | 2013年12月16日 |
資本金 | 1億2,500万円 |
事業内容 | ギンザケその他魚類の養殖、水産物加工および販売 |
以上