ニッスイグループ企業 サルモネス・アンタルティカ社、 トラウトでBAP認証「四つ星」を取得
2019年09月11日
日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 的埜明世、東京都港区)の連結子会社であるサルモネス・アンタルティカ社(Salmones Antartica S.A.、取締役社長 大平全人、チリ共和国ロス・ラゴス州チロエ島、以下S.A.社)は、2019年8月9日付でトラウトのBAP(Best Aquaculture Practices)認証(*1)を、ロス・タンボーレス淡水養殖場(ロス・リオス州ラ・ウニオン市)で取得し、「四つ星」となりました。
認証の種類はBAP Finfish, Crustacean and Mollusk Hatcheries and Nurseries Standard Issue 1.0、認証番号はH10408です。
同社では、2018年8月に飼料工場(ビオビオ州ロス・アンへレス)、2019年1月に加工工場(ロス・ラゴス州チロエ島)、2019年3月に養殖場(アイセン州バイア・アカンティラーダ第1区域)の海面養殖場でBAP認証を取得して「三つ星」となっていました。
このたびの淡水養殖場の認証を得たことで、養殖サプライチェーンの4つのプロセスである種苗生産(淡水養殖場)・海面養殖場・飼料生産工場・加工工場の認証が揃い、最高ランクの「四つ星」の認証取得となりました。
BAPシンボルマーク
FIVE STARブランド製品
S.A.社は、1982年の設立以来、養殖サケマスの種苗生産・育成・水揚げ・加工・出荷までの一貫した事業に取組み、"FIVE STAR"ブランドとして世界で販売しています。 このたびのBAP四つ星の認証取得により、今後も養殖サプライチェーン各段階での環境および社会への配慮を徹底し、持続可能な養殖技術の開発に取組んでいきます。
またニッスイでは、2016年度よりCSR経営を推進しており、その重要課題のひとつに「豊かな海を守り、持続可能な水産資源の利用と調達を推進する」を挙げています。ニッスイグループは海の恵みに感謝し、漁業や養殖などにおいて資源を持続的に利用する技術開発に取組み、環境や資源を次の世代に繋ぎます。
サルモネス・アンタルティカ社 会社概要
本社所在地 | チリ共和国ロス・ラゴス州チロエ島チョンチ市 |
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代表者 | 取締役社長 大平 全人 |
設立 | 1982年1月29日、1988年12月ニッスイグループ企業となる |
資本金 | 86,071,000US$ |
株 主 | EMDEPES社(*2)100% |
従 業 員 数 | 1,352名(2019年8月31日現在) |
事業所 | 本社・加工場(チリ共和国ロス・ラゴス州・チョンチ市) ロス・アンヘレス事業所(チリ共和国ビオビオ州ロス・アンヘレス市) アイセン事業所(チリ共和国アイセン州プエルト・アイセン市) |
*1 BAP認証
非営利組織のGAA(Global Aquaculture Alliance、1997年設立)が2002年に運営を開始したもので、養殖における孵化場・飼料工場・養殖場・加工工場のサプライチェーンの各段階で、環境や社会的責任・アニマルウェルフェアが配慮され、食品安全性が確保されていることを認証する第三者認証プログラムです。国際規格であるFAOの「責任ある漁業のための行動規範」「水産エコラベルガイドライン」に則った認証体系・基準となっていることを確認する非営利組織のGSSI(Global Sustainable Seafood Initiative)から、養殖の認証プログラムとして初めて認定されました。
特徴は、養殖のサプライチェーンのプロセスごとに認証する点にあり、孵化場・飼料工場・養殖場・加工工場の4プロセスを個々に認証し、その組み合わせに応じて「星」の数で示されます。
おもに北米で認知を獲得しており、北米での養殖水産物の販売には必要な要件といわれています。
*2 EMDEPES社
ニッポン・スイサン・アメリカ・ラティーナ社100%子会社
以上