世界中で使われている多種多彩な調味料から、「さしすせそ」を呼ばれる基本の調味料と、魚介類を主な原料とする調味料をご紹介します。
基本の調味料
和食の基本となる「さ」(砂糖)・「し」(塩)・「す」(酢)・「せ」(しょうゆ)・「そ」(みそ)。料理の味付けだけでなく、下処理や保存にも重要な役割を果たしています。
- (さ)砂糖
-
- 素材をやわらかくし、つやを出します。
食品を腐りにくくする効果があるため、佃煮などの保存食にも使われます。
- 素材をやわらかくし、つやを出します。
- (し)塩
-
- 素材の水分を出し、魚のくさみを取り、身をひきしめる効果があります。
- (す)酢
-
- 殺菌作用があり、くさみをおさえ、肉・魚をやわらかくします。
塩気・甘みをやわらげ、料理に酸味やコクを与えます。素材の色を鮮やかにすることも。
- 殺菌作用があり、くさみをおさえ、肉・魚をやわらかくします。
- (せ)しょうゆ
-
- 魚のくさみを取り、料理の酸味・塩気をまろやかにします。
しょうゆが焦げる香りには、食欲をそそる効果もあります。
- 魚のくさみを取り、料理の酸味・塩気をまろやかにします。
- (そ)みそ
-
- 魚のくさみを取る効果があり、コクのある味付けができます。
大豆・米・麦などを発酵させて作られるので、栄養も豊富です。
- 魚のくさみを取る効果があり、コクのある味付けができます。
- 酢の物
-
- たこなどあっさりした素材は、しょうゆを少なめに、青魚や油気の多い素材の場合は多めにしましょう。
酢の酸味が苦手なら砂糖を多めに。
- たこなどあっさりした素材は、しょうゆを少なめに、青魚や油気の多い素材の場合は多めにしましょう。
- 照り焼き
-
- 砂糖を使うと焦げやすくなるので、みりんを使って甘味を出しましょう。
- 煮付け
-
- 煮汁は煮詰まってくるので、始めはあっさりめを意識して。
甘味が足りなければ、後から砂糖を加えても大丈夫。
- 煮汁は煮詰まってくるので、始めはあっさりめを意識して。
- 南蛮漬け
-
- 内臓などの苦みや酢の酸味は、砂糖の甘味でマイルドになります。
お魚からつくった調味料
魚介類を主な原料とし、素材のうまみが凝縮された調味料です。もちろん、お魚料理との相性も抜群です。
- 魚醤
-
- 魚介類に塩を加えて発酵させたもので、アミノ酸を多量に含んだ濃厚なうまみが特長。
タイの「ナンプラー」・秋田の「しょっつる」・北陸の「いしる(いしり)」など、東南アジアや日本各地で作られています。
- 魚介類に塩を加えて発酵させたもので、アミノ酸を多量に含んだ濃厚なうまみが特長。
- オイスターソース
-
- かきの煮汁を煮詰めたり、塩漬けにした上澄み液から作られます。
中華料理にうまみとコクを加えます。
- かきの煮汁を煮詰めたり、塩漬けにした上澄み液から作られます。
- XO醤
-
- 干し貝柱・干しえびなどのほか、金華ハム・しょうが・唐辛子・にんにく・植物油などを加えた香港生まれの合わせ調味料。
「XO」はブランデーにならい、「最高級」を意味しています。
- 干し貝柱・干しえびなどのほか、金華ハム・しょうが・唐辛子・にんにく・植物油などを加えた香港生まれの合わせ調味料。
- アンチョビペースト
-
- かたくちいわしの塩漬けを発酵させ、オリーブ油を加えたイタリアの「アンチョビ」をペースト状にした調味料。